経口補水液について

いつもご覧いただきありがとうございます!

院長のながしまです。

まず最初に今週は本来なら先週までの『肩関節周囲炎』シリーズの続きを書く予定でしたが、この暑さで一気に熱中症の対策が必要となったため、急きょ内容を変更させて頂きましたのでご了承ください。

新聞やテレビを見ていても、熱中症と思われる症状で何名もの方がご不孝に遭われているとのことで・・・。



これだけどちらも世間で騒がれて、対策が報道されているにも関わらず、一向に減っていかないのは何故でしょうか?

やはり油断が一番と思います。

私は大丈夫!!と言う訳の分らない自信・・・・。

このような考えは捨てて必ず備えるようにして下さい!!

因みに、これだけ偉そうに書いてますが、私も数年前に軽度の熱中症になりました・・・しかも焼肉屋で・・・。

熱中症は条件が整えば本当にどこでもなります!!


相変わらず前置きが長くなりましたが、今回は『経口補水液(けいこうほすいえき)』について書いていきたいと思います。

今まで、何度も熱中症関連の記事を書かせて頂き、水分の補給について書きました。

水よりはスポーツドリンクのような飲み物の方が良いと!!
*持病がある方は必ず主治医の指導を受けるようにして下さい。

しかし、最近では経口補水液の方がおススメ~何て声もチラホラと聞きます。

では、経口補水液についてスポーツドリンクとの違いを簡単に書きながら説明していきます!!

・スポーツドリンク
・電解質が低く糖質が多い
・吸収率や吸収速度が速い

・経口補水液
電解質が多く糖質は少ない
・吸収率や吸収速度も速い

*電解質 : ナトリウムイオン・カリウムイオン・カルシウムイオン・マグネシウムイオンなど 

一番の違いは電解質と糖質の量の違いです。
*本当はもっと色々違うようですが簡単に説明すと!!と思って下さい。

メリットデメリットとしては


スポーツドリンク

・糖質が多いので糖尿病の危険性がある
・運動時や運動後の糖質回復には最適
*基本運動する方が飲むように出来ているため、運動で消費した糖質が素早く吸収出来るようになっている。故に運動行わないのにスポーツドリンクばかり飲むと・・・と言うことです。

・経口補水液

・電解質が多いので体には良いが、血管や心疾患などの持病をお持ちの方は注意が必要
・点滴に近い成分なので脱水時には最適
・結構簡単に作れる


ってな訳で、上記に書いた経口補水液の作り方です!!
  
・経口補水液の作り方

水 : 1リットル
砂糖 : 大さじ 4と1/2 (40g) 
食塩 : 小さじ 1/2 (3g)

水に砂糖・塩を上記分量入れて、透明になるまでかき混ぜるだけで完成です!!

ここにクエン酸や重炭酸や果汁(レモンやオレンジやグレープフルーツなど)を少量入れ飲みやすくしてもOKです!!
*入れすぎると 水:砂糖:塩の比率バランスが崩れてしまうので注意して下さい!!

飲み方は一気にガブガブと飲むのではなくコップ1杯(500ml以下)を30分はかけて飲むようにして下さい。

最後に、では結局経口補水液とスポーツドリンクどっちの方が良いの?って話ですが、これは状況によって違う!!としておきましょう・・・。(ごめんなさい)

例えば赤ちゃんとかはスポーツドリンクなどを熱中症予防に飲ませ続けると水中毒(低ナトリウム血症)になってしまう可能性があります。(母乳・ミルクどちらで育てていると言うことも関係します)

ご年配で持病持ち(糖尿病・高血圧・心疾患など)によっても変わります。

もちろん、学生などでスポーツをガンガン行っている状況でも変わります。

ただ、熱中症などの症状(下痢・脱水・激しい発刊など)を出してしまった場合は経口補水液を飲む方が良いと思われます!!


*緊急時以外に予防として飲まれる場合などで低年齢や高齢(特に持病がある方)の方は必ず掛かり付けの先生ご指導を必ず受けて下さい!!