むち打ちについて②

今回は前回に引き続き『むち打ち』について話をしたいと思います。

前回は頚椎捻挫について話をしましたが、実際はむち打ちにはいくつかの種類に分かれます。

1:頚椎捻挫型

2:神経根型

3:バレー・リュー型(頚部交感神経症候群)

4:脊髄型


に分類されることが多いです。
*この分類は柔道整復師で分類する事が多く、お医者様では別々?にされる事が多いです。

では、それぞれの症状について簡単に書いてみます。

頚椎捻挫:70%以上は捻挫型と言われています。詳細は前回をご確認ください!!

神経根型 : 背骨にある神経の出る穴(椎間孔)の周りで炎症を起こし、頭から腕まで神経症状を出します。咳やくしゃみ、首の動かしによって神経症状が酷くなります。

バレー・リュー型 : 頚部の交感神経や椎骨動脈(首にある脳に血液を送る血管)が障害され、頭の痛み・めまい・吐き気・目や心臓や咽頭などにも症状を現す事が多く、他覚症状(他人にわかる)に乏しく、基本的に本人の訴えによるものがほとんどです。

脊髄型 : 首の神経が障害され、特に上位頚髄が障害された場合は横隔神経(横隔膜)の麻痺により呼吸障害が起こり最悪の場合『死亡』する事もあります。



その他として低髄液圧症候群というものがあります。髄液(脊髄の中にある液体)が漏れ、髄液圧が低下するために色々な症状が出てきます。

髄液が漏れる事によって圧力が下がり脳や脊髄を支える力が弱くなりめまい、頭痛、吐き気、倦怠感、集中力・思考力・記憶力の低下、視力障害などがあり、 交通事故後このような症状が酷い方は、髄液圧症候群の可能性がありますので、髄液の漏れがないか検査を受けましょう。

このように、単なるむち打ち(頚椎捻挫型)と考えていたものが、本当は恐ろしい状態なっているばあいがあります。

自己判断で『これ位は大丈夫!!』何て思わずに、軽度の痛みでも必ず医療機関を受診するようにして下さい!!

 

新型コロナウイルス感染症の感染者が再び全国各地で増えてきていて、緊急事態宣言の発令されるなど、予断が許されない状況になってきていますが、当院では引き続き、以下の予防対策を行い患者様をお待ちいたしております。

  1. 手洗い、消毒の実施
  2. アルコール消毒液スプレーを設置
  3. 常時マスク着用
  4. 特に、美顔鍼等の際フェイスシールドの着用
  5. 常時換気システムはありますが、最低1時間に1度の窓開け換気
  6. 時間に余裕を持った予約優先制