高齢者の熱中症対策

いつもご覧いただきありがとうございます!

院長のながしまです。

夏本番へと突入しました!!

ここで一番の問題は熱中症ですね。

近年、熱中症になる方が大変多いです。

特にご高齢の方は

『私は家の中に居るから大丈夫!!』

『汗をかきにくい体質だから!!』

『水分取り過ぎるとトイレがね・・・』


何てことを言って水分を摂取せずに熱中症になってしまった方を多く見てきました。

では、まずは熱中症とは何か簡単に書いてみます。

高温障害(暑熱障害)で要するに高温多湿の中で生活していると脳内の体温調節機能が壊れたしまい、熱中症を発症しめまい・吐き気・倦怠感・脱水・意識障害などを引き起こし、重症の場合は死に至ります。

子供の頃は、熱中症という言葉より『日射病』と言う言葉をよく耳にした記憶があります。

日射病は熱中症をは全く別物で、暑い日差しを頭に頭に浴び続けることのより起こる障害です。

車で言えばエンジンがオーバーヒートした状態が日射病と言います。

故に、日射病は家の中に居て起こる障害ではないのです。(家の中に直射日光がない場合です・・窓際は別ですが)

しかし、熱中症は室内外は全く関係ありません!!

人間は体の半分以上は水分で出来ています。

赤ちゃんは約80%

成人は約60%

高齢者は約50%

と言われております。

そしてその水分を一日約2.5リットルの水分を排出します。

汗をかいたり(寝汗含む)、トイレでの排泄で半分以上を占めます。

しかし、上記に挙げたように汗をかきにくい方やトイレに行かない方などいらっしゃいます。

そのような方でも必ず水分を失っております!!!

それが

不感蒸泄(ふかんじょうせつ)

と言って

呼吸や皮膚や気道から水分抜けているのです!!

ご高齢の方はこの不感蒸泄を気にしていないために熱中症になるのではないかと私は思っております。

窓に向かって息を吐きかけてみて下さい!!

呼気に含まれる水分で窓は曇ります。

このように生きているだけで自然に水分は抜けているのです。

今回は熱中症対策を掲げて記事を書いておりますが、もちろん水分の補給、高温多湿の場所を避けるなどがありますが、上記の様に

どの様に水分が抜けているか

を知るだけでも熱中症への意識が変わり、それが対策へと変わるのです。

ただ、水分を取れと言ってもご高齢の方は取りません。

毎年、ご高齢の方が熱中症によってお亡くなりになっているのをTVで見ていても、熱中症になる方がいるのは意識の改革が出来ていないからです!!

自分の周りにご高齢の方がいる場合は、上記の様に意識の改革を行いながら、水分補給塩分などの熱中症対策に取り組んで下さい!!



*熱中症かな?と思ったら我慢せずにすぐに医療機関へ行きましょう!!